一般社団法人 日本医療情報学会

[2-F-2] 臨床研究中核病院ネットワークにおける基盤構築と人材育成の進捗と発展

*中山 雅晴1、山下 貴範2、今泉 貴広3、向井 まさみ4、竹村 亮5、中島 直樹2 (1. 東北大学、2. 九州大学、3. 名古屋大学、4. 国立がん研究センター中央病院、5. 慶応大学)

医療リアルワールドデータの利活用促進を目指し、2018年度から始まった国立研究開発法人日本医療研究開発機構事業「医療技術実用化総合促進事業」において、臨床研究中核病院はデータ基盤整備、それを下支えするための人材育成、臨床研究支援体制構築などの課題に取り組んでいる。目的ごと6つのサブワーキング(SWG)が設置され、ユースケースをもとにデータ基盤整備の課題を明らかにするためのSWG1、人材育成を強化するSWG2Aおよび協議体との連携をはかるSWG2B、標準化作業をすすめるSWG3、データベリフィケーションを行うSWG4、各病院情報システムからの共通データ出力方法を模索するSWG5、倫理申請や臨床研究サイクルを加速するための体制を定めることを目的とするSWG6があり、それぞれリーダー施設、サブリーダー施設が目的を果たすべく役割を担っている。今回、昨年度からの事業の進展や目指すべき方向性、およびその課題などについて、基盤構築、人材育成、ユースケースの観点から若手研究者を中心に内容を紹介し、その後総合討論を行う。