一般社団法人 日本医療情報学会

[2-F-3] 「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」改定と情報基盤としての無線通信

*花田 英輔1 (1. 佐賀大学 理工学部)

今や、病院をはじめとする医療機関や老人健康施設、さらには在宅医療においてもICT化が進み、特に無線通信はその基盤として確実に導入が進んでいる。しかし、運用におけるトラブルは後を絶たない。業務のための無線通信にトラブルが生じると、患者のバイタルサインの異常検知が遅れたり、ベッドサイドでの患者情報の参照及び入力ができないなど、患者安全と労働効率に対する脅威となりえる。
そこで電波環境協議会(Electro-Magnetic Compatibility Conference、以下EMCC)は総務省等と協力し、平成28年4月に「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」(以下、「手引き」)を発行した。この手引きでは、特に医用テレメータ、無線LAN、携帯電話を中心として、安全な導入と運用のための情報と、病院側に求められる管理体制についてまとめられている。
発行から5年を経過したことから、この度、EMCCは手引きを改定した。今回、特に無線LANについてはテザリングの取り扱い、携帯電話関連では5Gへの対応などが追加されている。
本セッションでは、改定された新しい手引きの内容を紹介し普及を図るべく、総務省総合通信基盤局電波部電波環境課と共同でシンポジウムを開催するものである。本シンポジウムを通して、無線通信にかかる問題点と安心・安全な運用方法が周知され、患者安全と作業効率の向上が図られることを望む。