一般社団法人 日本医療情報学会

[2-I-1-04] AI診療支援によって変わるクリニカルパスの未来

*佐藤 寿彦1 (1. 株式会社プレシジョン)

私たちは、AI診療支援をつくって、医療現場の働き方改革の推進と診療の質の向上の実現を行っている会社です。
AI診療支援とは、AI問診票とカルテ下書き作成機能と診療ガイドの組み合わせたものです。すでに200を超える医療機関に導入され、現場から業務効率化に役立つなどとの声をいただいています。また、とある離島で17年診断がついていなかった症例の診断に貢献し、その患者は1週間の治療で症状が改善したとの報告も受けています。
一方、臨床現場での業務の効率化と診療の質の向上に貢献してきたものとして、クリニカルパスが存在します。クリニカルパスは、臨床プロセスを標準化する、医療における品質管理手法の一つです。クリニカルパスの導入によって医療処置のばらつきが削減され、インフォームド・コンセントの助けとなり、チーム医療が進み、アウトカムが改善されます。
私たちは、クリニカルパスとAI診療支援を密に組み合わせ、医療現場への貢献を試みたいと考えています。
今回は、その立ち上げとして、現状の私たちの持っているソリューションをクリニカルパスの現場に見ていただき、インタビューを行わせていただきました。その結果を基に、どのような未来のソリューションを目指したらよいのかについてディスカッションをさせていただけたらと考えています。