[2-I-1-05] 臨床検査関連業務の解析及びタスクシフト/シェア
医師の働き方改革検討会(厚労省)の検討結果及び医師の時間外労働に対する上限規制を2024年4月から適応することも踏まえ、他職種連携医療を目指したタスクシフト/シェアを推進することが必要であることから、各医療関係職種の業態法に基づく法令改正が進められた。当会は、これに先駆け2016年から病棟内(特に循環器病棟)における臨床検査関連業務の実態調査(多元ワークサンプリング法)を全国10施設において実施し、臨床検査技師が実施できる業務が一日当たり平均6時間程度あることが検証された。さらに今回の法令改正により業務範囲が広がったこともあり、病棟常駐検査技師を配置することにより、医師及び看護師の業務負担軽減に寄与できると考えている。 今回「標準クリニカルパス(ePath)基盤とICTを用いた臨床業務負担軽減の取組み」において、クリニカルパス上の臨床検査関連業務に内、臨床検査技師にタスクシフト可能な業務の検証及び各種識別センサーを用いたデータ解析、電子カルテ・看護記録・レセプト情報などを活用した病棟内での臨床検査関連業務の全体像を把握し、臨床検査技師にタスクシフト/シェアすることによる医師、看護師の業務負担軽減につながるエビデンスとなるデータの構築を目指す。