日本医師会ORCA 管理機構はこれまでのオンプレミスのアプリケーション提供をクラウドサービスにも拡大させた。近年のクラウドサービスは、特にクリニック向けサービスで乗り遅れていたが、日本の医療の発展には、クリニックに蓄えられた医療情報の利活用にクラウドは必要不可欠であり、まずは、クリニックのインフラ整備を急ぐべきと考えている。日本医師会の主たる会員である開業医にとって、日々の医療の向上と効率化を限られた時間と資源で両立することは非常に難しく、クラウドはその解決策の一つであると考え、これまでのプロダクツをクラウド上で稼働させることに踏み出した。そのなかで、クラウドインフラとしてAWS を採用した経緯について報告する。