Japan Association for Medical Informatics

[3-A-4] 「出来ない」を「出来る」に変えたプロジェクトXに学ぶ

*Yoshimune Shiratori1,2 (1. Center of Healthcare Information Technology, Tokai National Higher Education and Research System, 2. Medical IT Center, Nagoya University Hospital)

New Normal medical care, Digital Transformation (DX), Project Management

困難な日常臨床の課題を乗り越えていく上で、医療の現場に限らず、「出来ない」と思われていたことを「出来る」ことに変えてきたリーダーの方々に経験談を聞くことにより、多くの学びと勇気をもらえることを経験してきた。本大会のテーマである「DX後のNew Normalな医療を考える 〜「出来ない」から「出来る」へ〜」を考える上で、今一度このような方々の話に耳を傾け、これから立ち向かう困難な課題への挑戦の新たなヒントをみつける手助けが出来ればと、特別講演に替えて特別企画として用意した。
講師は、東海地区にゆかりがあり、プロジェクトを成功に導いてきた有名な3名のリーダーである。1)日本の大型公共事業で唯一と言っても過言でないと思われるが、納期を短縮し予算を余らせてセントレア空港開港に結びつけた平野氏、2)長年トヨタ自動車のシステムなどを手掛けられ、日本のProject Managementの基礎を築き導いてこられた「伝説のPM」とも言われる神庭氏、3)「国立大学で最初に潰れる大学」と多くの経済学者から名指しをされた大学の附属病院の職員に勇気を鼓舞し、大赤字からV字回復を果たし、日本最初の完全電子化病院・日本最大高次救急治療センターを設立し、大学に経営の概念を入れれば自立的な運営が出来る事を身を持って示した北島氏。
この貴重な経験談を聞き、明日への勇気ある挑戦に役立つことを祈念している。