一般社団法人 日本医療情報学会

[3-B-3] 安定的な病院経営を支える看護部門の生産性向上とタスク・シフティング推進のための情報活用

*宇都 由美子1、近森 正幸2、田中 いずみ3、村岡 修子4、福田 ゆかり5 (1. 鹿児島大学病院 医療情報部、2. 近森病院、3. 手稲渓仁会病院 看護部、4. NTT東日本 関東病院 医療情報管理部門、5. 鹿児島大学病院 看護部)

Nursing productivity, Task shifting, Digital transformation, Hospital management, DPC

医療を取り巻く環境は、少子高齢化の進展、医療技術の進歩、医療提供体制の多様化等により変化してきている。急性期入院医療における診断群分類包括評価(Diagnosis Procedure Combination:DPC)の導入や地域包括ケアシステムを支える地域包括ケア病棟の創設などによって、病床を効率的に運用することが必要不可欠となり、それを実際に運用する看護管理者の力量が病院経営を左右すると言っても過言ではない。
一方、働き方改革は待った無しで進められており、看護師のタスク・シフティングについて、医師から看護師へ、看護師から看護補助者へ、あるいは他職種へという業務の見直しが、今後エビデンスに基づいて効率よく行われていく必要がある。また、「地域・時々入院」という地域包括ケアシステムの構築において、持続可能な看護サービスの提供を実現していくニーズも増え続けている。デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)を通じて、看護職が新しい時代の看護を切り開いていくための情報活用について忌憚のない意見交換を行いたい。