Japan Association for Medical Informatics

[3-C-2-02] 想定される様々な画像レポートに対応した画像・画像レポート未読対策システムの構築

*TAKEHIRO MATSUMOTO1,2,3, Naota Taura1, Tetsuya Usui1,5, Takuya Kinoshita2, Tetsuji Otomo1, Mayumi Nishiguchi1,4, Hozumi Horita1,4, Akinori Fujisawa1, chiharu Honda1, Takuya Ushijima1, Mayumi Ito1, Kazuhiko Nakao1 (1. 長崎大学病院 医療情報部, 2. 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 医療情報学, 3. 長崎大学病院 メディカルサポートセンター, 4. 長崎大学病院 看護部, 5. 長崎大学病院 検査部)

Diagnostic imaging report, Medical Safety, Report oversight measures, Unread management system

【はじめに】
画像読影レポート等の未読による、患者の不利益事例が報告され、対策が急がれている。長崎大学病院では、機能を検討した結果、電子カルテの機能強化では想定する全ケースへの対応は困難と判断し、部門システムとして富士メディカル社のCITAを採用し、機能強化し構築した。
【機能概要】
1.未読残の通知と未読管理システム 電子カルテログイン時未読残があれば、自動表示する。また、未読管理一覧にて、診療科担当クラークが日々確認し、未読残を伝え確認を喚起する。
2.通知者設定強化 他科オーダあるいはチーム医療対応として、通知者は原則2名として対応した。また研修医に対しては通知のみとし、既読処理権限は付与しない仕様とし、異動対応として、通知者変更機能を持つ。
3.既読処理 読影レポート上より定型文選択あるいはコメント入力による能動的既読処理とした。 3.レポートの無い画像対応 単純X線等レポートの無い画像に関しては、画像上で読影入力し未読管理の対象とした。
4.対象レポート 放射線画像、病理に加え内視鏡および超音波も対象とした。
【運用と残った課題】
本院では2021年7月に電子カルテ更新を予定しており、同時に本システムの画像レポート、病理レポートおよび画像のみの対応から運用開始予定である。開始後、機能上あるいは運用上の問題を抽出、解決後、内視鏡および超音波レポートの運用を追加する。一方、同様のシステム導入後、既読処理はされているが、指摘された所見に対する適切な対応が未実施で、悪化したケースも報告されている。適切な対応の確認は決して容易でないが、本院では以前より、診療録の質的監査を実施しており、この監査項目への追加にて対応予定である。それでも全例の確認は困難であり、今後AI等を活用した効率的な対象診療録の抽出機能が必要である。本システム運用の結果経過を含め報告する。