一般社団法人 日本医療情報学会

[3-C-2-06] IoT機器・スマート医療機器からのイベント情報連携システムによる運用方法

*山下 芳範1、清水 康弘1、千秋 七海1、五十嵐 行江1、三崎 亨2、村瀬 聡孝3、福田 香奈絵4 (1. 福井大学, 2. ㈱イードクトル, 3. テルモ㈱, 4. アライドテレシス㈱)

Device Interface, Event-Database, Smart Medical Device

目的
これまでに手指衛生管理システムの開発などIoTの活用や位置情報の利用も行ってきた。
さらに、バイタルサインからの情報収集を行い電子カルテへの記録に利用するシステムの構築を行ってきた。
スマート医療機器やIoT機器からは状況に応じたイベントデータも発生する。イベントデータは、記録目的よりはアラートの通知としても重要になっている。
データ収集とイベントハンドリングを集約し、データの活用と利用システムの拡大を行うためにシステムを構築してきた。
実際の応用としていスマート医療機器からのデータを電子カルテやナースコールなど複数の必要に応じた利用を行う。
方法
機器からのはデータ連携だけでなく、イベントデータも発生しているが、データの利用という面とイベントデータの利用は利用先も異なることから、1つの機器とのインターフェースを混在させることが必要となっていた。
1つの機器からの情報を1つのインターフェースで統合的に処理することで、データやイベントを中継して必要なシステムに受け渡す方法とした。
機器からの測定データだけでなくイベントデータを機器からの情報以外に機器からの通信に関連する情報も同時に受け取るようにし、クエリーについても対応した。
また、この連携システム上でもイベントデータベ―スとしての記録を行うことで、経時的な記録の利用とともに遡りでの利用も可能とした。
さらに電子カルテとの連携により、情報照合や経過確認なども実現している。
結果
本システムより、スマート医療機器のように同時に1通信しかできない場合であっても、データは医療情報システムでの記録用に送信し、アラーム等のイベントについては監視装置やナースコール等の警告運用に送信する利用が可能となった。
同時に接続インターフェースからの時間・場所も記録が行えるとともに、ログとしての記録や機器運用状況の把握も可能となった。