Japan Association for Medical Informatics

[3-C-3-03] マイクロソフトのDiversity & Inclusionについての取り組み

*Tsutomu Shibasaki1 (1. Microsoft Japan K.K.)

<マイクロソフトとDiversity & Inclusion >
マイクロソフトは自社のミッションを「empower every person and every organization on the planet to achieve more(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」と定義、そしてそのミッションを実現するためのカルチャーの一つの柱として、Diversity & Inclusion(以下、D&I)を掲げています。D&Iはマイクロソフトのすべての社員にとって、果たすべきミッションであり、備えるべきカルチャーとして定義されています。
<ビジネス戦略としてのD&I>
CEOであるSatya Nadellaは、「組織として多様性を持つことが、この多様で複雑な社会の中で優れた価値を生み出すことにつながる」と語っています。私たちの生み出す製品、サービスはミッションの通り、地球上全ての人を対象とするものです。そのためには、私たち自身がこの複雑な世界と同じ多様性を持つことがビジネスの戦略としても重要と考えています。
<人材戦略としてのD&I>
マイクロソフトの属するTech業界においては、人材獲得のための競争は年々激しさを増し、War for talentの様相を呈しています。特に、優秀でかつ国際的な環境で働ける人材は限られています。現在、日本では少子高齢化も進み、人的資源の確保はどの企業においても重要な経営課題です。この時代、いかに多様な人材を獲得し、一人一人が自分らしく活躍できる環境を整えることは、生産性の観点からも企業の生命線ともいえる課題だと考えます。また、これからの若い世代が企業に求めるものはビジネスそのものと同時に、その企業が環境、社会的責任、カルチャーにどう取り組んでいるか、という要素であるとも言われます。 Diversity & Inclusionの実現は、ビジネス戦略、そして人材戦略の両面からも見ても、必要不可欠な企業にとっても戦略と考えます。