[3-H-3-01] Consultative meetings with the ASUISHI/CQSO project to recognize the issues related to Hospital Information Systems/Electronic Medical Records
2014~2018年度にかけ、名古屋大学はトヨタ自動車とタイアップし、文部科学省支援事業の一環として「明日の医療の質向上をリードする医師養成プログラム」通称ASUISHIプロジェクトを実施しました。世界最高水準とされるトヨタの品質管理手法を医療に導入するというコンセプトの下、問題解決の手法を学んだ医療安全に関わる医師を5年間で約90名を全国に輩出しました。2019年度より「最高質安全責任者(CQSO)養成研修」を開催して、ASUISHI/CQSOプロジェクトとして活動を継続しています。 その中で、医療現場における情報化(主に電子カルテ)について、現状では電子カルテメーカー(ベンダー)を超えた標準化からは程遠く、院内で生じた電子カルテ上の問題に対して、病院個々で対応せざるを得ない状況になっています。病院やベンダーを超えて円滑に改善がなされない背景には、医療者(病院)とメーカー(ベンダー)双方の認識のギャップがあり、お互いの分野を知り合い、協創談義を図る者(トランスレーター)や場が少ないことも、現状が改善しない原因の一つと考えています。一朝一夕には解決・解消しづらい問題ですが、今後無視できない事案として、ASUISHI/CQSOプロジェクトもミッション・課題を設け、取り組みます。