Japan Association for Medical Informatics

[3-H-3-03] 事例1 飯塚病院での取り組み・実状

*Masatomo KIYOTA1 (1. Aso Corporation, Iizuka Hospital)

飯塚病院は電子カルテシステム(EMR)を独自に開発してきた特殊性がある。グループ企業の中にシステムを開発する会社があり、28名が専属で病院に常駐してシステム開発を行なっている。院内組織では、情報本部と医療安全推進本部が同一副院長で統括されている。この情報本部の下部組織に情報システム委員会という組織があり、システムエンジニア(SE)をはじめ現場のさまざまな職域の委員で構成されている。演者はこの委員長を14年間勤め、2012年に稼働したEMRの開発に関与した。 今回、2018年の医療マネージメント学会で報告した内容であるが、医療安全の観点から当院でのCR/MR読影におけるレポートのアラートシステムの対応事例を紹介した。安全管理上の問題を一元的に集約し、システムの解決を要するときには下部組織が実働部隊としてシステムに落とし込める体制が構築されている。調整時間を短縮することと、現場のニーズを正確にシステム構築に落とし込むには、SEと現場をつなぐ翻訳者の存在が必須で、このような体制がうまく構築できていないと他院では問題になるのではないかと推察する。 (475文字)