Japan Association for Medical Informatics

[4-A-1-05] The education for medical information specialists - current situation and future development -

*Hajime Nakagawa1 (1. Institute of Health Data Infrastructure for All (IDIAL))

Recurrent Education, Medical Information Specialist, Healthcare Information Technologist, Chief Information Officer, Two-tiered Structure

医療情報の専門職の教育基盤を構築することは、医療情報学の発展のために重要である。しかしながら、専門職に至るまでのキャリアが異なること、活躍分野が異なることから共通教育基盤の構築は難しい。職種別には医師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、看護師等医療系から専門職に就いた群、SEやプログラマーが専門職に就いた群に大別できる。業務別には研究者、システム開発者、SE、臨床現場スタッフ群に大別できる。本シンポでは、専門職の資格を得るまでのstepとその後のスキルアップについて、主に論じることとする。専門職の資格を得るためのstepとしては、医療情報技師能力検定試験を受検することが最も望ましい。既に医療情報技師は2003年から約23,000人が認定されている。医療とITの橋渡しができる人材の養成を主目的としているため、情報処理技術、医学医療、医療情報システムの3分野の習得を必要としている。医療者側は情報処理技術、IT技術者側は医学医療の知識を修得することで医療情報システムを深く考えることができる。専門職のスキルアップでは二階層の専門医制度が参考になると思われる。外科では一般外科専門医を一階層に、消化器、呼吸器外科など臓器別の二階層の構造をとっている。医療情報が専門の医師は、社会医学系専門医となっている。社会医学系専門医が一階層とみなされる。二階層をどのようにするか議論が必要である。現在は、上級技師資格を得ることが唯一のGIO,SBOsが確立したスキルアップの手段とみられる。既に455名の認定者を輩出している。また、医師向けの医療情報学のオンライン教科書の出版もJAMI教育委員会で提案されている。一方で、スキルアップのために、技師部会ではWebコンテンツの充実を図っている。今後、並行して他学会(診療情報管理学会、医療・病院管理学会等)との連携、有資格の場合は相互乗り入れも一法であると考えられる。