[4-D-1] Introduction to FHIR server "Open FRUCtoS"
OpenFRUCtoS(オープンフルクトース)は、演者らが設立した非営利任意団体FRUCtoS Japan (フルクトース・ジャパン)により、国内で開発されているHL7FHIR R4.0.1に準拠したFHIRサーバソフトウエアで、2021年1月にバイナリー版ベータバージョンが無償公開され、改訂を重ねている(https://open.fructos.jp/)。このプロジェクトは、HL7 FHIR規格の国内普及を推進するため、無償で導入できるプロダクトとしてHL7 FHIRサーバを展開し、 国内の医療機関等のシステムや研究機関にFHIR実装を支援することで、誰でも医療情報が容易に活用できる世界の実現を目指しており、来年度中にはコミュニティー版のソースコードを公開する予定で活動している。また希望者には有償サポートサービスを提供できるような事業活動の開始も検討している。本チュートリアルでは、OpenFRUCtoSの概要、仕様の概略、導入手順や実際に使用事例などをデモを交えながら説明し、また今後の開発とリリース計画なども紹介して、本プロジェクトとFHIRへの理解を深めていただく。 FRUCtoS Japanは、東京大学・ソフトバンク(株)共同研究ユニットがその共同研究活動の成果物を社会に提供するための窓口名称であり、サポータとして開発にも協力している株式会社ケーアイエス、日本総合システム株式会社、NeXEHRSコンソーシアム、およびFHIRの検討の面から日本医療情報学会NeXEHRS研究会FHIR日本実装検討WGの支援や協力を受けている。