一般社団法人 日本医療情報学会

[4-E-1] 「HL7 FHIR」のご紹介

*檀原 一之1、木村 通男1、上中 進太郎2、岡田 美保子1、塩川 康成3 (1. 日本HL7協会、2. インターシステムズジャパン株式会社、3. 日本IHE協会)

HL7は2019年1月に、FHIRの最初の正式バージョンR4をリリースしました。FHIRは、医療アプリケーション間で情報を交換するための、一貫性のある実装が容易なメカニズムを提供することを目指しています。HL7のV2、V3とRIM、およびCDAの定義および実装を通じて得た教訓、成功を基に、さらなる標準として開発されました。FHIRは、米国のMeaningful Use Stage3でドキュメント交換のための標準として採用され、2019年の1月の米国ISA(Interoperability Standards Advisory、ONC)に採用されています。
 本セミナーでは、4名の先生方にFHIRの紹介をしていただきます。

プログラム

1.HL7入門
  HL7協会の最新の活動状況、最新のFHIRに関する国内外の動向について解説します。

2.FHIR Profiling ツール SUSHIのご紹介
  FHIRのProfile,Extensionそして実装ガイド(IG)を定義する言語であるFHIR Shorthand(FSH)と、プロファイル生成用のコマンドラインツール「SUSHI」について、デモも交えてご紹介します。

3.FHIR eLearningについて
  日本HL7協会では、FHIRの「基本理念」から「基礎知識編」「実装編」に至るeLearningの提供を予定しており、概要について紹介します。

4.IHE-Jコネクタソン2021のFHIRの検証(PDQm)結果レポート
  IHE-Jコネクタソン2021は、10月下旬に開催され、ITIドメインではモバイル端末からの患者情報検索を規定したプロファイルであるPDQmの検証を募集しました。PDQmはHL7® FHIR® を用いたプロファイルで、今年、初の募集であるなか3社の参加があり、実際に検証を行いましたので、PDQmの概要と、コネクタソン検証の実績を報告します。