Japan Association for Medical Informatics

[4-G-1-08] プリンターカウンターの分析による現状把握と今後の展望

*Toshiaki Matsunaga1, Hiroaki Yano1, Yoshinori Kimura1, Takuya Fujiwara1, Daiki Komori1, Ryo Suemura1, Ryutaro Mori2, Mitsuhiro Aoki2 (1. 岐阜大学医学部附属病院 経営企画課 医療情報係, 2. 岐阜大学医学部附属病院 医療情報部)

Printer, Counter, Assessment, Hospital Information System

【背景と目的】
医療情報システム更新プロジェクトに伴い、高止まりする調達費用やランニングコストの削減のため全体で見直しをかけている。その中でプリンターに着目した。プリンターの調達費用とランニングコストを考慮すると相当な金額となる。そのため、現状把握と今後のためプリンターカウンターを取得し分析した。
【方法】
医療情報システムで調達した、電子カルテに接続されているA4モノクロプリンターとA3カラープリンターを対象に、プリンター会社より提供されているツールやサービスを利用してプリンターカウンターを取得した。対象期間は2020年10月1日~2021年3月31日の半年間。毎日取得を行い、各プリンターから取得したプリンターカウンターの差分より1日の印刷枚数を計算した。レセプト用プリンターは別機種のため対象外とした。
【結果】
モノクロプリンター331台、カラープリンター67台の合計408台からデータを取得できた。印刷枚数は6ヶ月で2,387,251枚、そのうちモノクロプリンターは1,995,751枚、カラープリンターのモノクロ印刷は196,328枚、カラー印刷は195,172枚であった。メーカーホームページ記載のランニングコストで単純計算すると税込10,914,052円であった。医療情報システムのリース期間である7年間では152,796,728円となった。プリンターカウンターからは判別できないが、本院では処方箋や指示書に別のシール台紙を使用しているためこれより高額な費用がかかることがうかがえる。
【考察とまとめ】
これまで把握できていなかったプリンターの印刷枚数を把握できた。使用頻度が明確にでき、今後の適正配置に役立つ情報となった。また、今後のプリンター選定にも活用させている。今後は電子カルテシステムや診療文書作成管理システム等の電子化やシステム化にもつなげていきたい。