一般社団法人 日本医療情報学会

[4-H-1] パーソナルデータに関する規制の変化と医療情報への影響

*藤田 卓仙1,2、荻島 創一3 (1. 慶應義塾大学、2. 世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター、3. 東北メディカル・メガバンク機構)

Personal Data, AI, Regulations, Ethical Guideline

2020年の個人情報保護法の3年ごと見直しに引き続き、2021年には、デジタル庁の9月設立に合わせた個人情報保護法の大きな改正があった。その結果、従来の行政機関や独立行政法人、自治体でバラバラであったルールは統一され、医学研究に関しても直接影響がある改正点があった。
これらの改正点を踏まえ、文部科学省、厚生労働省及び経済産業省による「生命科学・医学系研究等における個人情報の取扱い等に関する合同会議」において、「人を対象とする生命科学・医学系研究における倫理指針」の見直しが進められている。
また、欧州委員会からは、AI規制案が示されており、GDPRに引き続いて、EU域外も含めた影響がある(例えば2023年の日本の個人情報保護法改正にも影響がある)可能性がある。
そこで、本ワークショップでは、これらの規制の変化の動向に関して、3名の発表者から、個人情報保護法改正に関して(板倉)、EUのAI規制に関して(福田)、倫理指針の見直しに関して(横野)、それぞれ20分報告をうけた上で、これらの医療情報取り扱いへの影響に関してパネルディスカッションを30分行い、会場との意見交換も含めて検討を進める。