Japan Association for Medical Informatics

[4-H-1-03] 改正個人情報保護法と生命科学・医学系研究に関する倫理指針の見直し

*Megumu Yokono1 (1. Waseda University)

本年5月より,3省合同で設置された「生命科学・医学系研究等における個人情報の取扱い等に関する合同会議」において,令和2年および令和3年個人情報保護法改正に伴う「生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の見直しが開始された。
 令和3年個情法改正では,学術研究機関等に対する一律の適用除外の廃止や学術研究・医療分野における官民の規律の一本化等,従来の規律からの大きな転換が図られた。今回の倫理指針見直しは,改正個情法との整合性の確保だけでなく,医療・医学研究におけるパーソナルデータの収集・流通・利用の規模や方法が大きく変化する中で医学研究倫理そのもののあり方を問うものであるといえよう。
 本演題では,倫理指針見直しの状況について紹介・検討するとともに,医学研究におけるパーソナルデータ利活用の倫理について新たな視点から検討を加える。