Japan Association for Medical Informatics

[4-H-2-01] MID-NETにおけるデータ標準化と今後の展開

*Takuya Kageyama1, Mari Kishiba1, Yukari Ota1, Yoshiaki Uyama1 (1. Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, Office of Medical Informatics and Epidemiology)

MID-NETは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下「PMDA」という。)が管理・運営する統合型の医療情報データベースシステムであり、PMDAと協力医療機関10拠点(23医療機関)が協働して、電子診療情報に関する継続的な品質確保のほか、これら電子診療情報の共通言語化に向けて、統一した手順で「データ標準化」を実施している。
MID-NETにおける「データ標準化」とは、MID-NETの概念を形成するための重要な要素であり、各協力医療機関に設置されている独立したデータベースから解析デザイン等に基づき、各種データを適切かつ同一条件でそれぞれ抽出・集計・統合解析するための「プロセスの一部」である。具体的には、傷病名、医薬品、検体検査、菌名、用法、診療科に関する医療機関内独自コード(ローカルコード)とMID-NETにおける標準コードによる協力医療機関横断型の対応表(以下「マッピング表」という。)を作成し、各協力医療機関への調査に基づく採用医薬品や検体検査項目等の変更のほか、外部機関のマスターの更新等に伴って発生する定期的な更新等を継続的に実施している。その他にも、外部機関マスターをMID-NET用に加工した各種MID-NETマスタについて定期的に更新している。
本ワークショップの主題である「データの2次利用」を適切に実現するためには、標準コードの普及のほか、上述したマスタ・マッピング表の継続的な整備といった医療情報データベースの維持管理の観点からだけでなく、臨床実態の把握や臨床現場の十分な理解も重要である。
本発表では、MID-NETの現状やMID-NETにおける「データ標準化」の取り組みに加えて、MID-NETで得た知見等を踏まえ、医療情報の標準化に関する課題や今後の展望についてもご紹介したい。