Japan Association for Medical Informatics

[LS14-01] デジタルの風を、医療と医療機関の改革に

*美代 賢吾1、*石割 大範2 (1. 国立研究開発法人国立国際医療研究センター 医療情報基盤 センター長、2. 国立研究開発法人国立国際医療研究センター 診療情報管理士)

 コロナ禍は、社会のデジタル化を加速させ、医療分野もその例外ではない。国立国際医療研究センター(NCGM)では、2015年のOffice 365クラウド版の導入と全職員へのID配布を皮切りに、様々なセンター業務のデジタル化を進めてきた。本講演では、医療機関における情報化推進の一例として、NCGM におけるグループウェアの導入の経緯と活用状況、コロナ禍においてどのような役割を果たしたかについて説明する。また合わせて、医療機関相互の連携の事例として、国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部(JH)の活動についても紹介し、リモートワークを中心に仮想的に活動するJH でのオンラインツールの活用についても示す。医療機関におけるDX は単に医療機関に留まらず、医療全体の改革へとつながっていく極めて重要な取り組みである。本講演が、日本の医療と医療機関の改革に向けた取り組みの参考となれば幸いである。