一部の医療機関では、画像レポート見落とし防止対策に電子カルテが活用されている。より多くの医療機関での普及に向けて、これらの機能の標準機能として実装が望まれる。
　「医療安全に資する病院情報システムの機能を普及させるための施策に関する研究班」では、医療情報担当者と医療安全担当者により、画像レポート見落とし防止対策として有効なシステム機能を検討し、保健医療福祉情報システム工業会（JAHIS）、日本画像医療システム工業会（JIRA）の議論を行った上で、「画像診断レポート、病理診断レポートの見落とし防止に向けて記載すべき仕様書項目」を公表した。さらに、公表15カ月後に、各電子カルテベンダーにこれらの機能の実装状況アンケート調査を行った。本セミナーでは、これらの取り組みの概説を行う。