Japan Association for Medical Informatics

[LS5-01] AI-MAILs で行う現場ニーズに基づいた医療Dx

*大山 慎太郎1 (1. 名古屋大学医学部附属病院メディカルITセンター)

 医療機関において浸透が遅い医療DX であるが、特にまだ黎明期と言えるのがAI であろう。特に病院において医療診断や臨床意思決定支援に大きなインパクトを与えており、人間と異なり疲れや思い込みがなく、正確に繰り返し処理できるAIの導入には多くのメリットがあると考える医師も増加してきた。また働き方の改善にも寄与する可能性が高い。医療従事者の負担軽減やインシデント予防といった業務補助的な機能が特に期待される。名古屋大学は昨年、文科省による保健医療分野におけるAI研究開発加速に向けた人材育成産学共同プロジェクトに選定され、メディカルAI人材養成産学協働拠点(AI-MAILs)としてAIを医療Dx に有効に利活用を行える医療人材を育成している。今後こういった人材を活かしていくのは病院経営上重要となってくるであろう。このような背景の中、実際に産学連携で行っている医療Dx の取り組みをご紹介する。