Japan Association for Medical Informatics

[LS9-01] データヘルス改革 電子処方箋時代のセキュリティを考える

演者:木村 映善1
指定発言:鳥飼 幸太2
(1. 愛媛大学大学院医学系研究科医療情報学講座 教授 兼 医学部附属病院医療情報部 部長、2. 群馬大学医学部附属病院 システム統合センター 副センター長 兼 准教授)

 令和2年7月30日に開催された第7 回データヘルス改革推進本部の報告において厚生労働省から「新たな日常にも対応したデータヘルスの集中改革プラン」が発信された。
 このプランに基づき、医療機関や薬局においてレセプト請求に使用している回線上に保険資格確認システムが整備され、令和3 年10月20日に本格稼働となったばかりである。
 また電子処方箋についても、この資格確認システムの基盤を活用して、令和5 年1 月のサービス開始を目指して協議がなされていると聞いている。これは他施設の処方・調剤情報を正確かつ網羅的に共有することができ、その効果・効用は大きいと考えるが、一方で、国民、患者にとっても使いやすいシステムであるかどうかが重要である。
 このようなデータヘルス改革での全国規模のしくみを国民や、医療機関・薬局が享受するためには、使い慣れた民間事業者の既存サービスや製品と連携することが1 つの方向性と考えている。本ランチョンセミナーでは、データヘルス改革をきっかけに医療分野における民間事業者に期待するサービスと、それを実現するためのプラットフォームとは?という観点での考察を行い、そのディスカッションも実施する。