Japan Association for Medical Informatics

[SS1-02] 進む標準化、拡がる活用:生産から患者への使用、診療報酬算定までの医療材料管理

*美代 賢吾1 (1. 国立研究開発法人国立国際医療研究センター 医療情報基盤センター長)

 バーコードやRF-ID のソースマーキング(メーカーでの貼付)が進んでいる。メーカーが貼付したバーコードやRF-ID を活用できれば、病院やSPD での貼付の手間が無くなり、貼り間違いも起こらない。標準化という点では、バーコードについてはGS1標準を使用することが厚生労働省より通知された。RF-ID についても米国医療機器・IVD 工業会(AMDD)では、GS1標準に準拠したフォーマットを業界標準として採用を進めている。20数年前に、バーコード利活用が議論され、医療材料の納入業者が病院のためにバーコードを貼っていた時代から、メーカーやディーラーが自らの業務効率化のために貼付し、病院がそれを利用するという時代に大きく変化しつつある。このような状況下で、医療機関において、患者への使用登録から診療報酬算定に、バーコード・RF-IDを活用するためには何が必要か、現状と課題、医療機関側での準備について述べる。