一般社団法人 日本医療情報学会

[2-A-1] 画像・動画解析におけるAI開発と社会実装:企業の視点から

*工藤 與亮1、尾藤 良孝2、青山 裕紀3、近澤 徹4 (1. 北海道大学大学院医学研究院画像診断学教室、2. 富士フイルムヘルスケア株式会社、3. 株式会社Splink、4. 株式会社Medi Face)

artificial intelligence, diagnostic imaging, video analysis, clinical implementation

画像診断は医療AIの中でも社会実装が最も進んでいる分野の1つであり、画像解析や動画解析において機械学習や深層学習を含めたAIの利活用が盛んである。医学的な研究開発においてはアカデミアの役割が大きく、学会発表や論文発表の数も指数関数的に増加している。しかし、医療AIに求められている医療従事者の負担軽減や医療の質の向上などを達成するには、研究開発にとどまらずに実際の医療の場での実用化が必要とされる。この社会実装の実現には、アカデミア単独ではハードルが高く、実際に医療現場で使えるプロダクトとして世に送り出すためには企業の役割も非常に大きい。
本シンポジウムでは大企業であるモダリティメーカー、実績のあるスタートアップ企業、そして起業間もないスタートアップ企業のそれぞれの観点から、画像および動画解析におけるAIを用いた研究開発と社会実装の実際についてご講演を頂く。第一線で医療AIの実用化に取り組んでいる企業からAIの利活用と社会実装についての生の声を聴くことで、研究開発から実用化までを含めた医療AIの発展の加速が期待される。