Japan Association for Medical Informatics

[2-A-2] 運用直前 電子処方箋をめぐる諸課題を考える

*Kazuyuki Ikeda1, Masahiko Kimura2, Fumito Tsuchiya3, Atushi Takada4, Satoshi Ohta5, Masahiro Komai6, Yoshinori Kanzawa7, Nobuo Shimotsubo8 (1. Nara Medical University Hospital, 2. Japanese Association of Healthcare Information System Industry, 3. Reserch Organization for Medication Safety Use, 4. Kyushu Univ. Hosp, 5. Fujitsu Japan Limited, 6. NEC Corporation, 7. PHC Corporation, 8. EM SYSTEMS company limited)

Electronic prescriptions, Prescriptions, Pharmacists

令和2年7月、厚生労働省から「新たな日常にも対応したデータヘルスの集中改革プラン」が示された。この中では今後2年間に集中的に実行する事業として3つのACTIONが示された。特にACTION2:電子処方箋の仕組みの構築は、「重複投薬の回避のためオンライン資格確認等システムを基盤として医療機関等のシステム改修を行い、令和4年夏を目途に運用開始」とされ、直近のスケジュールでは半年程度の遅れはあるものの令和5年1月の運用開始を目標に準備が進められている。
 このように電子処方箋は、「社会基盤としての医療情報の役割」を担うための基盤として構築されつつある。一方で、医療機関側からは「処方箋を発行する」側の課題や処方箋に基づき調剤された「調剤結果を受ける」側の課題があげられる。他方で、「処方箋を受け付ける」「調剤結果を提供する」側の保険薬局からは、調剤結果の取り扱いやリフィル処方および分割調剤の取り扱いなど様々な運用上の問題が考えられる。
 今回のワークショップでは、医療現場の有識者から電子処方箋に関連する医療現場での想定される課題や対応などを提示す。加えて電子カルテシステムの開発状況ならびに調剤レセプトシステム開発状況についての指定発言を予定している。さらにこれらの内容を踏まえ、登壇者や本企画の参加者とともに医療現場での課題や運用上の留意点などについてディスカッションしたい。