一般社団法人 日本医療情報学会

[2-B-2-01] 日本遠隔医療学会が考える日本の医療に期待される今後の遠隔医療について

*近藤 博史1、長谷川  高志2 (1. 医療法人協和会 協立温泉病院、2. 一般財団法人日本遠隔医療協会)

EHR, PHR, mobile Health, horizon 2020, Interoperability

日本の遠隔医療は遠隔病理、遠隔画像診断から始まり、地域医医療連携、オンライン診療と広がっている。コロナ禍で患者との非接触からオンライン診療は広がり、ポストコロナでも初診対応が検討されているが、動画像映像を使った擬似対面のみであり、mobile Health機器を使ったものにもなっていない。逆に情報量が少ないため診療制限の方向に向いている。また、日本では2010年から始まった地域医療連携EHRは衰退し、個人の診療情報を集めるPHRが注目された。世界ではEHRに統合しこれを元にPHRサービス、EHRから匿名化研究利用もある。EUではHorizon 2020基金によるmobile HealthとInteroperabilityの開発も盛んである。コロナ禍ではEHR, PHRと並行してビデオによるオンライン診療が利用された。海外が先行するTele-Stroke、Tele-ICUでは情報系とビデオ系の2つの利用になるが、日本ではビデオ系のみの遠隔医療も多い。海外で進む遠隔医療はデジタルデータを集積しAI応用の一歩にもなる。