[2-B-2-02] テレナーシングガイドラインを作成して-日本在宅ケア学会の取り組み-
Telenursing, Telenursing Guidelines, Home monitoring-based telenursing
テレナーシングは、「情報通信技術(ICT)と遠隔コミュニケーションを通じた看護の方法」(日本在宅ケア学会,2021)と定義される。テレナーシングは臨床看護、訪問看護に次ぐ「第3の看護」の方法であり、ケアの内容や質を保証して、多職種連携により実践する必要がある。 「テレナーシングガイドライン」(日本在宅ケア学会,2021)は、テレナーシングの目的、ICTとリスク管理、関連法規とケア倫理、具体的実践方法について言及し、若干のエビデンス(科学的根拠)についても説明を加えている。一方、「在宅ケア実践ガイドライン」(日本在宅ケア学会,2022)では、ガイドライン全体の作成方針を日本医療機能評価機構診療ガイドライン作成マニュアルに従ってすすめ、7つの在宅ケア領域のクリニカルクエスチョンをたて、システマテイックレビューとメタアナリシスを行い、一つ一つのエビデンスを確認し、GRADE評価による推奨を提案するものとして作成した。 看護職がテレナーシングに取り組む際、ガイドラインを参照することで、テレナーシング開始時の利用者への説明責任を果たし、安全にテレナーシングを提供していくことが大切である。 本シンポジウムでは、在宅モニタリングにもとづくテレナーシングのエビデンス、テレナーシングガイドラインによる実践上の留意点について概説する。