[2-B-2-05] 遠隔リハビリテーションの可能性について考える
COVID-19, tele-rehabilitation, objective evaluation, AI
リハビリテーションの評価や訓練効果の測定は、各々の療法士の経験から導かれた方法や視点で行われていることが多く、療法士によってばらつきがあるのが現状である。リハビリテーションのモチベーションを上げ、より高い効果を得る為には、視覚的なフィードバックが効果的である。しかしながら、リハビリテーションの現場では、機器を用いた定量的な評価やフィードバックの普及は十分とは言えない。更に、この度のコロナ禍により、対面・接触が必須であるリハビリテーションは、その継続した実施そのものが危機的状況に陥った。
遠隔的にリハビリテーションが可能になれば、感染拡大時も継続したリハビリテーションが提供出来る。また、新たな機器を導入するのではなく、現在既に用いている画像評価機器を利用した評価が出来れば、簡易に客観的評価と患者への視覚的効果フィードバックが可能になると期待出来る。例えば、嚥下機能評価でよく用いられるビデオ造影検査であるが、咽頭残留の有無の判定は視覚的な経験値で語られることが多い。動画を静止画で保存し残渣の物的質量を測定しデータを蓄積出来れば、残渣量の数値から嚥下障害の重症度が判定できるかもしれない。また、腹部CT画像からは、体幹や下肢の筋肥厚を計測することで、リハビリテーションの効果判定のひとつとして活用が可能かもしれない。
リハビリテーションの分野では、未だ遠隔医療の取り組みは始まったばかりである。新しいリハビリテーションの形の一つとして遠隔リハビリテーションの可能性について考えることにより、更なるリハビリテーションの発展を目指したい。また、現在行なっている地域リハビリテーション支援活動を通して、「介護予防」や「地域リハビリテーション」の観点からもその可能性について検討する。
遠隔的にリハビリテーションが可能になれば、感染拡大時も継続したリハビリテーションが提供出来る。また、新たな機器を導入するのではなく、現在既に用いている画像評価機器を利用した評価が出来れば、簡易に客観的評価と患者への視覚的効果フィードバックが可能になると期待出来る。例えば、嚥下機能評価でよく用いられるビデオ造影検査であるが、咽頭残留の有無の判定は視覚的な経験値で語られることが多い。動画を静止画で保存し残渣の物的質量を測定しデータを蓄積出来れば、残渣量の数値から嚥下障害の重症度が判定できるかもしれない。また、腹部CT画像からは、体幹や下肢の筋肥厚を計測することで、リハビリテーションの効果判定のひとつとして活用が可能かもしれない。
リハビリテーションの分野では、未だ遠隔医療の取り組みは始まったばかりである。新しいリハビリテーションの形の一つとして遠隔リハビリテーションの可能性について考えることにより、更なるリハビリテーションの発展を目指したい。また、現在行なっている地域リハビリテーション支援活動を通して、「介護予防」や「地域リハビリテーション」の観点からもその可能性について検討する。