一般社団法人 日本医療情報学会

[2-E-2-02] 退院時サマリーに盛り込まれるべきコンテンツは~退院時サマリー作成に関するガイダンスビデオ~

*栗原 幸男1、渡邉 直2 (1. 高知大学医学部、2. 一般財団法人医療情報システム開発センター)

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退院時サマリーの標準規格が定められても、実際に作成される退院時サマリーに必要とされる情報項目が適切に記載されていなければ、医療継続の役に立たない。現在、医療継続のために他施設へ診療情報を提供するための標準規格には診療情報提供書も定められているが、入院患者について言えば記載すべき情報の核は退院時サマリーのものとほぼ重なる。そのため、退院時サマリーがしっかり作成されていれば、患者紹介のための診療情報提供書の作成は容易であり、的確な情報が盛り込めることになる。そのため、退院時サマリーは医療継続のための要の規格と言える。そこで、医療情報学会と診療情報管理学会の退院時要約等の診療記録に関する標準化推進合同委員会では、退院時サマリー作成に関するガイダンスビデオを作製し、適切な退院時サマリーの作成の啓蒙活動を行うこととした。現在、ガイダンスビデオはすでに作製され、本年7月4日より日本医療情報学会のホームページで公開されている(https://www.jami.jp/?mode=info_d&no=312)。本発表では、このガイダンスビデオの要点を示し、ビデオを再生し、参加者の方々のご意見をお願いする次第である。