Japan Association for Medical Informatics

[2-F-1-05] The current status and efforts in industry to address the use of data for disease prevention and pre-disease control

*Shigeru Nada1,2 (1. Healthcare Services Unit, Digital Transformation Business Unit, TIS Inc., 2. Department of Information and Communications Engineering, School of Engineering, Tokyo Institute of Technology)

disease prevention, pre-disease control, PHR

高齢化社会の進展による国民医療費の増大により、健康寿命延伸が社会課題となっており、その解決策の1つとして、予防、未病への対策が求められている。予防、未病対策では、医療領域のデータはもちろん、個人が管理する健康領域のデータの利活用も重要である。この様な状況に加えて、近年のスマートフォンやIoTデバイスの普及もあり、産業界では、PHRの利活用が注目されている。しかし、収集されたPHRは生活者個人の参照にとどまっており、医療現場での利活用には至っていない。また、具体的なユースケースが見えておらず、データ利活用としては未成熟な状態である。
その様な状況の中、PHRの利活用がスムーズにできる環境の整備(データを効果的に利活用するための標準化推進、データポータビリティの活性化、PHRサービスの品質向上を促進するためのルール整備、サービス利用者の増大、など)が求められている。
本講演では、民間事業者の視点から、産業界での、予防・未病領域に対する取り組みと、その中で、どのような課題があり、困難はどこにあり、解決に向けてどのように取り組もうとしているのかを紹介する。
産業界と医療情報学会が連携して、予防、未病領域に取り組んでいくためにも、産業界の課題意識、検討状況を共有させて頂き、議論を深めたい。