Japan Association for Medical Informatics

[2-F-2-04] 医療機関における無線LAN導入時のポイントと事例紹介

*Kanae Fukuda1 (1. Allied Telesis K.K.)

Wireless LAN, Wireless Communication, Radio interference avoidance

医療現場での診察業務を行う上で、院内のネットワーク、特に無線LANの利用は欠かせないものである。

昨今ではCOVID-19の蔓延に伴い、直接対面せずとも無線LANを活用したオンライン診療や会議を行ったり、患者向けのサービス向上のため、待合室や病棟に患者用無線LANを配備するケースも増えている。

また、病院内での無線LAN利用は、バーコードやタブレット、ベッドサイド端末のほか、PHSの終息によるナースコールのIP化、 各種センサーや測定器など様々なスマート医療機器の利活用にも拡大し、無線LANの重要性が高まっているのは確かである。
さらにこれらのデバイスが、電子カルテなど各種医療情報システムとデータ連携することで、業務の効率化や医療品質の向上にもつながっていくと期待もされている。

このように無線LANの活用が増え、便利な反面、通信の安定性は最も重要視されるため、無線LANの特性や注意点を把握した上で、病院内の様々な医療機器、既設Wi-Fとの電波干渉や、患者用と業務ネットワークとの分離、認証などどう設計べきか、考慮が必要となる。

今回は、院内の最適な無線LAN/Wi-Fi環境の導入ポイントについて、実際の導入事例も交えながら紹介する。