[2-F-3-05] Intergenerational migration using the characteristics of mobile terminals and RFID tags
医療で用いられる携帯端末は、スマートフォンの高機能化にともない専用端末からスマートフォンアプリケーションへ置き換わりつつある。さらにPHS規格が収束し、ますます置き換えに拍車がかかっている。急激な個人情報端末の普及は患者の多くを占める高齢者と実際にスマートフォンを使い慣れた若い世代に世代間ギャップを生み出している。世代交代が進むまで高齢の患者をICTの恩恵から遠ざけてしまうようなデジタルトランスフォーメーションは医療になじまない。患者は大規模な病院では、受付から会計までさまざまな段階(ステータス)を経て医療を提供される。患者は次に何をするべきか、どのくらい待つのか、どこへ行く必要があるのかを知りたい。患者の状況は刻々変わっていき、システム上ではステータスとして管理される。RFIDは書き込み可能である。したがって患者IDだけでなく、患者のステータスを書き込むことも可能である。ICTに馴染みのない高齢患者にはRFITタグを渡し、簡単な据え置き汎用確認端末の利用を促し、スマートフォンを活用できる世代には専用アプリでの管理で体操することでスムースな世代交代を期待できる。医療従事者側の携帯端末もカルテの入力装置としてより活用を図り、フリックや音声変換によるテキスト入力や、機器に表示される数値の画像認識を組み合わせることによって、大きなディスプレーとキーボードを好む上の世代の医療従事者から携帯端末を使いこなす若い世代への自然な移行を提供できるのではないかと考える。また定型的な入力として病院ごとに工夫されているテンプレートに注目して、現場に即した次世代のテンプレート技術を具体的な提案として提示したい。