Japan Association for Medical Informatics

[2-I-1-01] 医療情報システムを支える電子カルテ端末への保全対応の試み

*Toshiaki Matsunaga1, Komori Daiki1, Ryo Suemura1, Hiroaki Yano1, Yoshinori Kimura1, Takuya Fujiwara1, Ryutaro Mori2, Daisuke Yabe2 (1. 東海国立大学機構 機構事務局岐大病院事務部 医事課 医療情報係, 2. 東海国立大学機構 岐阜大学医学部附属病院 医療情報部)

Electronic medical record device, Hardware, Maintenance support

【背景と目的】7年間契約の第3期医療情報システムが7年目を迎え、年始より稼働する電子カルテベンダーの変更を伴う医療情報システム更新を行っている。医療情報システムの各システムを操作するうえで電子カルテ端末は欠かせないものである。しかし、それが使えないとなるとどんなに素晴らしいシステムが構築されても意味をなさない。ただ、電子カルテ端末はよく故障等により交換となる。経年劣化による故障、ユーザの過失による故障。交換が完了するまでは電子カルテ端末は利用できず、診療行為に影響が及ぶ。また、追加で何回も端末を購入すれば機種が増え、ユーザビリティが低下するうえ、管理コストも増加する。その対応のため電子カルテ端末への保全対応を行った。
【方法】方法は大きく分けて2つ。故障の予防を目的とした対応と、故障交換した端末の再利用する対応を行った。故障の予防を目的とした対応として、電源コードのPC差込口のUSB Type-Cにマグネットアダプターを装着した。また、USBの抜き差しが頻繁にある端末にはUSBハブを装着した。バーコードリーダーは限定された数であったが、看護師用ノートPC全台に払い出した。故障交換した端末の再利用する対応として、端末の故障で多いのは、デスクトップPCでは、電源ユニット、HDDやネットワークカードの故障、埃による故障。そのうちHDDの交換と端末の清掃を行った。ノートPCでは、USBポート、キーボード、電源差込口やHDDの故障、ファンエラー、水濡れによる故障。そのうち、端末の清掃、HDD、キーボードやUSBポートの交換を行った。
【結果】払い出したUSBハブが故障することが増加したが、端末自体の故障はそれ以上に減少した。同じ理由で再度故障する端末もあったが、大半が故障することなく再利用出来ている。
【考察とまとめ】電子カルテ端末への保全対応は十分な効果があったといえる。