Japan Association for Medical Informatics

[2-I-2-01] 共通基盤ランチャーによる認証機能の構築

*Yukie Okada1, Katsuya Tanaka2,1, Kazuyuki Kitamura1, Kiyomi Watanabe1, Noriaki Nakajima1,2, Masami Mukai1,2, Naoki Mihara1 (1. 国立がん研究センター中央病院医療情報部, 2. 国立がん研究センター情報統括センター)

Common Infrastructure System , System Management, Two Factor Authentication, Medical Informatics

昨年、当院で行った病院情報システムリプレイスに伴い、電子カルテシステムのデスクトップに設けた共通基盤ランチャーを土台にした認証機能を構築した。全職員に個々に付与された共通基盤システムアカウントを軸に、院内の様々なシステムにアクセス可能となった。 医療情報システムに関わるインフラとしてまず、厚生労働省ガイドラインを遵守した二要素認証を可能にするため、ICカード(入館証)+パスワードの組合せ方針を定めた。共通基盤システムアカウント、ICカード(入館証)、電子カルテIDを紐づけることで、電子カルテシステムへのログインを可能とした。ICカード(入館証)忘れなどの理由により、ログインができない事態も考慮し、共通基盤ランチャーから起動した ICカード(入館証)登録画面から、他者に依存することなくユーザ自身で代行の入館証に紐づけることで、人的、時間的ロスが回避できる。当院では初めて導入することとなった「インターネットSBC」でも共通基盤ランチャーからシングルサインオンにて、電子カルテシステム端末から簡易的にインターネットの利用が可能となり、研究系PCの占有率の問題解決も図られた。また、同時に、共通基盤システムアカウントユーザの操作履歴を残すことにより、ログ管理も可能となった。「ファイル共有」では、共通基盤システムアカウントによるログインを利用することで、オンプレミス環境でのフォルダ管理・共有が実現した。本発表では、上述した機能について技術的観点、利用状況などについて実際のデータを用いて事例を報告したい。