Japan Association for Medical Informatics

[2-P-2-05] 歯科診療所における患者調査を想定した実態調査

*Keika Hoshi1, Yoko Sato2,1, Keiko Sangu3, Yoshikuni Sangu3, Hiroko Sakiyama4, Kaori Matsumura4, Eizen Kimura5, Haruki Takata5, Satoshi Ueno1, Akemi Nishio1, Hiroshi Yamakami6, Tomoko Tashiro7, Mai Ikegawa1,8, Hiroshi Mizushima1 (1.国立保健医療科学院研究情報支援研究センター, 2.静岡社会健康医学大学院大学, 3.日本橋三宮デンタルケアクリニック99, 4.扇内医院歯科口腔外科, 5.愛媛大学大学院医学系研究科, 6.一般財団法人医療情報システム開発センター, 7.有限会社ティ辞書企画, 8.東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科)

Patient Survey, Terminology of Dental Diseases, ICT tool

患者調査では、全国から層化無作為に約1,300の歯科診療所が抽出され、歯科診療所票に外来・訪問診療患者の情報の記入を要請する。この研究は、歯科診療所票記入に際する課題を抽出することと、今後の効率化に資する提案に繋げることを目的に行った。歯科診療所票の傷病名は歯科傷病名等16区分から選択することとなっているが、この研究の対象歯科診療所の担当者には、患者調査対象診療所に該当したことを想定して模擬的に調査票記入を依頼し、記入時の課題を聴取した。歯科診療所担当者は、傷病名16区分の選択に困難を感じており、臨床病名と調査票の16区分の対応基準が診療所によって統一されていない可能性があった。また、レセプト病名と臨床病名に差異がある場合も観察され、調査票記入の参考にするために、カルテから病名を電子的に抽出することも困難であった。そこで、臨床病名から16区分を効率的に選択できる必要性がある。この研究を、本研究事業の分担研究(佐藤洋子)において、「歯科診療所調査の効率化に資するICTツール実装のための歯科病名ライブラリの開発」に繋げることを提案する。本研究は厚生労働科学研究費補助金/政策科学総合研究事業(統計情報総合研究事業)「患者調査の効率的な実施手法の確立に資する研究(21AB1001)」の助成を受けた。