[3-B-2] RWE創出基盤「臨中ネット」への期待と課題
医療リアルワールドデータの利活用促進を目指し、2018年度から始まった国立研究開発法人日本医療研究開発機構事業「医療技術実用化総合促進事業」において、臨床研究中核病院はデータ基盤整備、それを下支えするための人材育成、臨床研究支援体制構築などの課題に取り組んでいる。目的ごと6つのサブワーキング(SWG)が設置され、ユースケースをもとにデータ基盤整備の課題を明らかにするためのSWG1、基盤の構築と維持のための人材育成を計画・実施するためのSWG2Aと臨中ネットにおける人材の在り方を検討するSWG2B、データの標準化作業をすすめるSWG3、医学系研究に資するデータの品質管理を検討するSWG4、各病院情報システムからの共通データ出力方法を模索するSWG5、倫理申請や臨床研究サイクルを加速するための体制を定めるためのSWG6があり、それぞれにリーダー施設、サブリーダー施設が目的を果たすべく役割を担っている。各SWG毎に少しずつ成果が出始め、いよいよ本格的に動き出した現時点で、人材育成、データの標準化・品質管理の観点から見えてきた課題と、それを乗り越えた先にある期待される未来を、データ出力の観点も含め内容を紹介し、その後、総合討論を行う。