Japan Association for Medical Informatics

[3-B-3-05] 医療情報技師育成部会の「これまで」と「これから」 ~広報・渉外活動の観点から~

*Motohiro Mitsugi1 (1. Fuji Film Healthcare)

医療情報技師育成部会では、医療情報技師どうしの交流や受検者増に向けた広報活動、育成部会の活動紹介などを目的に、第34回医療情報学連合大会(2014年11月、千葉開催)大会企画として「医療情報技師プラザ」を初めて設置した。COVID-19 の影響でオンライン開催のみの年もあったが、毎年の医療情報学連合大会の現地会場にブースを設けて「各医療情報技師会の活動紹介ポスター展示」「医療情報技師育成事業のポスター展示」「相談コーナー」「テキスト等の閲覧コーナー」「休憩・交流スペース」などを設置している。上級医療情報技師の受検者増を目的に第37回医療情報学連合大会(2017年、大阪開催)では、上級医療情報技師認定者インタビュー動画の上映を行った。内容は「上級をめざしたきっかけ」「上級を取って良かったこと/変わったこと」などであり、医療情報技師の向上心を刺激するものである。
 2021年3月の育成部会主催ワークショップ「後継者を見つけて育てる~医療情報技師育成制度の活用~」では、「後継者に医療情報技師が魅力的な仕事を行う資格であることを認知してもらう」「システム担当者が患者さんに役立っていることを認識してもらう」「医療情報技師の社会における位置づけ、社会へのアピール」「高校生、専門学生、大学生、転職世代にアピールすべき」「医療情報技師を一言で表すキャッチフレーズ、イメージ像が必要」などの広報活動に有用な意見を得ることができた。
 2022年3月より「医療情報技師育成事業20周年記念誌」の編集を開始した。2022年8月にWeb版を公開、2022年11月に冊子体の発行を予定している。医療系大学や医系専門学校、病院、企業、官公庁などに配布し、医療情報技師の認知度向上をめざす計画である。
 本ワークショップでは参加者との意見交換により、これから10年の広報戦略を展望したい。