Japan Association for Medical Informatics

[3-B-4-01] 北海道医療情報技師会のこれまでの歩みとこれからの展望

*Hironori Onuma1 (1. Teine Keijinkai Hospital)

北海道医療情報技師会は2012年に、関東医療情報技師会の力添えのもと、北海道においても情報交流と医療情報技師としてのスキルアップを図るための集まりとして設立された。「北海道医療情報技師会、共に考え、共に学ぼう」というスローガンのもと、コロナ禍前の2019年までは、年2回の勉強会を基本に、医療情報領域の最新トピックに関する講演、北海道内の医療機関や企業における事例紹介、医療情報技師の活躍の紹介などを主なトピックとして15回の勉強会を実施してきた。北海道という広大な地理的特性から出席者の移動の負担を考慮して、北海道医療情報技師会の勉強会と日本医療情報学会北海道支部会の学術講演会を同日の午前と午後に時間を分けて開催して、多くの勉強会で150名を超える参加があった。しかし、2020年からはコロナ禍の影響により、集合型での開催が困難となり、長時間のWebセミナーは視聴者の負担になることから勉強会は休止している。
昨今、医療情報技師の認定資格については医療情報システムベンダー業界や社内での認知度は高いと思われるが、未だ医療福祉機関の中では知られている認定資格であるとは言い難い状況となっている。もっと医療情報技師というポジションを多くの医療福祉機関に理解される様、今後10年の目標として、技師会によるこれまでの勉強会や学術講演会の開催だけにこだわらず、実際の医療現場を理解し、医療者と円滑なコニュニケーションを行い、共に医療現場を最適化できる人材になっていく為の情報交換やリアルな現場の状況を共有できる機会を設け、標準的なシステムとは何か、医療DXにまつわる様々な課題とは何かを理解し解決していける集まりとしても認知される様な取り組みを進めていく必要があると考えている。広い北海道でもオンライン環境を利用しながら、無理なく集まり情報交換するスタイルは今後も継続していくであろう。