Japan Association for Medical Informatics

[3-B-4-03] 中部医療情報技師会設立9年間を振り返る

*Masatoshi Harase1 (1. Toyohashi Municipal Hospital)

福井・石川・富山の北陸3県,愛知・岐阜・三重・静岡の東海4県の中部地区における医療情報技師の勉強の場を目的に,2013年7月に設立準備会を設置し,第1回の勉強会を開催した.参加者の多くの方から,勉強会継続の支持をいただき,同年11月に中部医療情報技師会が設立された.
2015年には「静岡医療情報技師会」が設立されたことをきっかけに,先に北陸地区で設立されている「北陸医療情報技師懇談会」と3者間の調整を図り,研究会内容やトピックスなどを共有し,中部地区の医療情報技師がよりよい勉強の場が提供できるよう協調する運営を開始した.
一方,技師会の運営は,設立当初,発起人8人による世話人会を立ち上げてきたが,研究会開催や会計・事務処理などの負担も多いことから,機動的な会運営が行えるよう中部地区の有志を募って増員を図り,現在,17名の世話人で活動を行っている.また,2015年より会長,副会長,各種担当を設置し,世話人の業務内容を明確化することにより,責任を持って会運営に当たるよう体制整備を行った.
設立当初の勉強会のテーマは,医療機関における医療情報技師のあるべき姿像の考察や会員相互の親睦を図るためのテーマなどを行ってきた.2014年に育成部会が作成・公表された「病院情報システムの利用者心得」を基に,HI-UP勉強会を実施し,グループで行う実践型の勉強会も開催してきた.近年では,医療安全,地域連携,BCP,経営企画など,医療情報技師に必要と思われる情報を発信している.設立から17回の勉強会を開催し,延べ1,000名以上の方に参加いただいており,引き続き,医療情報技師の勉強の場として提供を続けていきたいと考えている.