Japan Association for Medical Informatics

[3-B-4-04] 関西医療情報技師会のこれまでとこれから

*Kohhei Takai1 (1. IBM Japan)

関西医療情報技師会は、主として関西を基盤に活動する医療情報技師が自発的に集い、医療情報技師が今後の医療情報に貢献していくことを目指している。登録会員数は現在約700名で、その8割が関西圏の在勤者である。運営は27名の世話人で遂行されている。
当会では勉強会の開催をメインの活動と位置付け、年に3回程度開いている。加えて独自の取り組みとして、HIMBOK(Healthcare Information Management Body of Knowledge)がある。医療情報学分野に関連する国際標準の知識体系や標準的フレームワークについて、当会世話人が中心となってまとめたものである。これらの知識、フレームワークを学習することで、高度化する医療情報に対するマネジメント能力を開発して実践することが可能になると考え、講習会を開催してきた。現在第4回(HIMBOK4)の開催を企画中である。
さてこれからの10年に向けて、折しもコロナ禍の影響もあり、まさに変化の時を迎えている。
まず組織の永続的な発展のために、世話人に新たな若手を招き入れ、次の世代につないでいきたい。後進を育成するとともに、新しい知見と発想を積極的に取り入れた運営を目指す。
勉強会はオンラインで手軽にできるようになり、受講者も登壇者も広く全国から参加できるようになった。「関西」にこだわる意味は薄れ、全国向けを意識した開催も模索していく。いままで集合研修として開催していたHIMBOKも、WEB会議のブレークアウトルームの活用などによって全国横断的なディスカッションなどが可能となる。医療情報技師同士のネットワーキングの広がりにも寄与できるだろう。
このように医療情報技師が新たなコミュニティでスキルをあげ、所属組織への貢献を積み重ねることで、自ずと医療情報技師の認知度や信頼度は高まるであろう。そうなるように活動していきたい。