一般社団法人 日本医療情報学会

[3-B-4-05] 岡山県医療情報技師会の軌跡と願い

*中田 悠太1,2 (1. 岡山市立市民病院、2. 岡山県医療情報技師会)

【episode0〜起源〜】
医療情報に携わる同志たちが全国で活躍する中、岡山県内においては医療情報や診療情報管理に関わる実務者たちが定期的に集う研鑽の場がなく、学びを求めて近県各地を飛び回っていた。平成25年に地域密着型でボトムアップを図るための研鑽の場として「瀬戸内医療情報ネットワーク(せとねっと)」が発足した。2年後の平成27年5月に開催された第10回勉強会では関西、広島の技師会など多くの団体協力を経て会場開催ながら200名規模の開催となった。

【episode1〜始動〜】
せとねっとは当初より学習への足掛かり的存在であり若手を対象としていたため、より高度なレベルを求める声が上がり始めた。若手職員のための会と、専門性を求める会はそれぞれ必要であると考え、より専門的な知識を地域で学ぶ環境を構築するため平成29年にせとねっとと協働し「岡山県医療情報技術研究会」を設立した。この団体は医療情報技術の研鑽に特化し、医療情報技師やそれを目指す者のための団体として活動を開始した。設立にはせとねっとに参加経験のあった医療情報技師、岡山県在住の上級医療情報技師の全員に個別連絡を取り、設立と運営の協力を得て行なった。
また、中国医療情報技師会を運営する団体の岡山県団体として中国5県との連携も強固になっていった。

【episode2〜変化〜】
令和2年になり、コロナの影響で各地の研鑽の場は形態の変更を余儀なくされた。オンラインでの研修会を行うにつれて、全国の医療情報技師が地域の垣根を越えて容易に参加することができるようになった。この頃から当団体の意義を今一度検討し、参加者へ明確に伝わるよう令和3年4月より「岡山県医療情報技師会」へと名称変更した。

【episode x〜未来〜】
設立の契機もその後の対応も、全ては地域の実務者が中心にある。オンライン化が進む中でも我々は地域(岡山圏域)の実務者を第一に考え、地域密着という初心を忘れず研鑽を続けていきたいと考える。