Japan Association for Medical Informatics

[3-B-4-06] 広島県医療情報技師会のこれまでとこれから

*Harumi Watanabe1 (1. Hiroshima Red Cross Hospital & Atomic-bomb Survivors Hospital)

広島県医療情報技師会は、3つの活動目標「医療情報技師の自己研鑽」、「医療情報利活用のスキルを持った新たな人材の育成」、「医療情報に携わる者同士の連携」を掲げ、会員参画型の会を目指し2013年4月に設立した。
 現在(2022年4月)の会員672名の方々のご協力により、広島圏域の医療情報技師と医療情報技師を目指す方々との相互連携、および現状と将来における医療情報利活用に関する諸問題に対して気軽に活発な情報交換ができる体制を構築している。  当会の特色は、様々な職種からなる世話人21名、実行委員23名の各々が専門部会を組織し、研修やセミナーを企画・立案している点である。具体的には、薬剤部会、看護部会、画像部会、臨床検査部会、臨床工学部会、診療情報管理部会などの各専門職種の部会、および医療情報マネジメント部会、広報部会、そして医療情報技師育成支援部会である。最後の部会は医療情報技師の資格認定を目指す人の支援(人材育成)を目的としたものであり、医療職が苦手とする「情報処理技術」の試験対策セミナーを試験直前に全4回開催し、認定取得者が講師となり次の認定者を育成し仲間を増やす活動を担っている。今年度は12名の方が受講して頂いた。  
 当会の主軸は年3回の定期研修会開催である。研修会の基本構成は、各専門部会企画のセッション、医療情報領域の情報提供、教育講演、基調講演であるが、年1回は医療情報技師の自己研鑽を目的として会員から演題を募集し、発表する機会を設けている。さらに2016年から中国地方5県が共同で年1回開催する中国医療情報技師会研修会を通じて近隣県との連携を計っている。
 当会は本年で10年目の節目を迎えた。これまでの活動を振り返り、上記3つの目標を変わらず掲げつつ、より多くの会員の方々が参画頂けるよう、これからの10年を見据えて活動内容の再検討を行なおうとしているところである。