[3-C-1-03] ローカル5Gにおける性能チューニングについて
近年、医療現場をはじめ工場、プラント、都市、農業など幅広い分野で5Gやローカル5Gの適用が進んできている。5Gはその超高速、低遅延、多数接続という特徴から期待されているが、その性能を出すには各特長にあわせたチューニングが不可欠である。 現在、製造現場においても、部品の無人搬送や映像伝送によるリモート保守、遠隔機器制御などに5Gの適応が期待されており、実証実験も盛んにおこなわれている。しかし、単に5Gを利用するだけではその性能を出しきるのは難しく、5Gの通信の特性や、アプリケーションのトラフィックの特性を加味して、最適になるようにチューニングする事により実現しているのが現状である。本発表では、過去の製造現場における各アプリケーションの実証実験の内容や、その時に発生した課題と解決方法、さらに5Gの無線エリアの可視化について述べる。 また現在我々が現在Flexible Factory Partner Alliance (FFPA)で標準化を進めているSmart Resource Flow (SRF)無線プラットフォームに対して5G、ローカル5Gの取り込み方法を検討している。5Gシステムに足してアプリケーション品質の把握や制御、無線LAN等の他システムとの協調動作により、要求カバーエリアや要求品質を満たす制御方法について紹介する。