一般社団法人 日本医療情報学会

[3-F-3] 社会医学系専門医・指導医講習会

*松村 泰志1 (1. 独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター)

平成29年度から社会医学系専門医制度が始まり、医療情報学会も社会医学系専門医協会の1構成員となっている。社会医学系専門医を認定するためには、しかるべき研修施設において研修プログラムを作成し、専攻医を受入れ、指導医によち3年の研修が必要となる。評価を受け、修了認定された専攻医は、専門医試験を受けることができ、合格した場合に専門医となる。研修プログラムは、①実践現場での学習として、3分野(行政・地域、産業・環境、医療)の課題の経験(1つの主分野と2つの副分野)を4つの実践現場(行政機関、職域機関、医療機関、 教育・研究機関)のいずれか(または複数)で行うこと、副分野は3年で各30時間程度経験すること、② 基本プログムとして、分野に関わらず共通のカリキュラムを受けること、学会開催時等の研修プログラム、公衆衛生系大学院、国立保健医療科学院等のプログラムを受けること、③ 研究活動として、関連学会の学術大会等で発表(筆頭演者)すること、④ 自己学習をすることとされている。従って、指導医は、研修プログラムを作成して専攻医を受け入れて初めて、指導の機会が得られることになる。
名古屋大学の白鳥先生は、先んじて、研修プログラム統括責任者となって、医療情報を主とした「東海医療情報学社会医学系専門医研修プログラム」を作成され、専攻医を募って研修を開始された。この経験を紹介頂き、研修プログラムの立ち上げ方について学んで頂く。
医療情報を主とする研修プログラムを構築するに際し、医療情報分野において、専門医が担う役割、学ぶべき項目について認識を一致させる必要がある。帝京大学の澤先生に、アメリカの医療情報専門医の事例を紹介頂き、学ぶべき項目について議論する。