一般社団法人 日本医療情報学会

[3-G-2-04] 薬剤師との協働パートナーからみた医薬DXの現状と課題

*瀬戸 僚馬1、楠田 佳緒1、八十島 孝博2 (1. 東京医療保健大学 医療保健学部 医療情報学科、2. 室蘭太平洋病院 総合診療科)

Hospital Information System, Nursing Informatics, Health Information Managament

あらゆる治療法の中で、薬物療法は多くの患者にとって最もなじみのある存在である。それゆえ薬剤師の役割が大きいことは言うまでもないが、他の専門性を持つ各職種とのコラボレーションについてはまだ活性化の余地が大きいのではないだろうか。
 より定性的に生活局面を把握しようとすると、そこは看護師や介護職の得意分野である。もっとも生活局面の情報は構造化しにくいので、それらのデータをいかに有機的に薬剤師にフィードバックするかが課題となる。看護情報の構造化は看護実践用語標準マスターの普及などで漸進はしているが、まだしばらく時間がかかるだろう。
 他方で定量的な可視化となると、もちろん診療情報管理士の得意分野である。ここもまだデータフローの整理ができていない面が大きいが、診療情報管理士教育における工夫なども含めて将来展望したい。