Japan Association for Medical Informatics

[3-I-3-05] Pythonを活用した放射線治療計画CTにおけるRDSRの取得と管理

*Daisuke Ando1, Hiroyuki Hamaguchi1, Yamato Wakabayashi1, Rie Yamazaki1, Kenji Horita1, Hidefumi Aoyama2 (1. 北海道大学病院 医療技術部 放射線部門, 2. 北海道大学病院 放射線治療科)

Radiation Dose Structured Report , Radiotherapy Planning CT, Python

[目的] 本国では医療被ばく研究情報ネットワークが策定した診断参考レベル(DRLs)に基づいた線量管理が普及しつつある。線量管理を行うにあたり、DICOM規格の線量レポートである Radiation Dose Structured Report : RDSRの利用が推奨されている。診断CTではDRLsとの比較を行う上で必要となるRDSR情報は確立されつつあるが、放射線治療計画CTではDRLs未策定の影響もあり、線量管理やRDSRに関する報告は少ない。 本研究では、放射線治療計画CTのDRLsの策定に向け、独自のPythonコードで放射線治療計画CTから出力されるRDSRを確認し、診断CTと同様にRDSRを用いて線量管理することが可能か検討した。 [方法] 放射線治療計画CTにてファントムを撮影しRDSRの出力を行なった。出力したRDSRの内容を独自のPythonコードを用いて確認し、当院の診断CTにおけるRDSRと比較し、放射線治療計画CTから出力されるRDSRに特有な情報が存在するか確認した。放射線治療計画CTはSOMATOM Confidence (SIEMENS社製)を使用した。 [結果] 独自のPythonコードを活用し、放射線治療計画CTから出力されるRDSRの内容を確認することができた。診断CTの線量管理で必ず用いられるCTDIvol、DLP、プロトコル名、スキャン時間、スキャン長などの情報を取得することができた。診断CTのRDSRと比較を行なったが、放射線治療計画CTのRDSRに特有な情報はなかった。 [結論] 放射線治療計画CTから出力されるRDSRは、独自のPythonコードで内容を確認することが可能であり、RDSRに特有な情報がなかったことから、放射線治療計画CTも診断CTと同様に、RDSRを用いて線量管理することが可能である。