[3-P-1-03] 大学病院におけるオンライン診療システムの構築と運用
Telemedicine, System development, University hospital, Hospital Information System
【背景】 オンライン診療は、COVID-19の感染拡大を契機とした患者ニーズの拡大や骨太方針2022に活用促進が盛り込まれるなど、今後の医療で重要な役割を担うと考えられる。一方、特に大学病院は診療科数が多く、既存の予約システムとの連携も望まれることから、全診療科で利用可能な導入実績は少ない。今回、電子カルテシステムと連携したシステムを構築し運用を開始したので報告する。
【方法】 システムは、①情報セキュリティ、②電子カルテとの連携、③患者のユーザビリティについて配慮した。①では、患者の本人確認、医師が使用する一般のweb会議室との区別しやすさ、②では、予約管理、画面共有、患者認証、③では、簡便な操作、付添者も別デバイスから参加できることを配慮して設計、構築した。病院管理下のサーバ環境で運用でき、カスタマイズ可能なことから、Web会議室はオープンソースソフトウェアのBigBlueButtonを使用した。
【結果】 患者情報を扱うメインアプリケーションを院内サーバで、患者と医師が接続するオンライン診察室はクラウドサーバでそれぞれ稼働した。本人確認を要する利用登録は来院時に対面で行い、患者のオンライン入室時には保険証の写真撮影とワンタイムパスワードを必須とした。付添者は患者自身が入室許可できるようにした。電子カルテと連携することで、医師はシングルサインオンでき、オンライン診察室の予約も通常診療と同様に管理できる。また、画面共有により同じ画面を見ながら説明できる。また、事前確認用のテスト診察室を準備、管理画面で患者ごとにイベントログも表示できる。
【考察】 一般システムでは特に実現が難しい予約管理を実装し、通常診察の電子カルテ操作から大きく変更することなく、当院が望むオンライン診療が導入できた。今後は、患者の使用環境に起因したトラブルへの対応、診察料の決済方法などが課題になってくると考える。
【方法】 システムは、①情報セキュリティ、②電子カルテとの連携、③患者のユーザビリティについて配慮した。①では、患者の本人確認、医師が使用する一般のweb会議室との区別しやすさ、②では、予約管理、画面共有、患者認証、③では、簡便な操作、付添者も別デバイスから参加できることを配慮して設計、構築した。病院管理下のサーバ環境で運用でき、カスタマイズ可能なことから、Web会議室はオープンソースソフトウェアのBigBlueButtonを使用した。
【結果】 患者情報を扱うメインアプリケーションを院内サーバで、患者と医師が接続するオンライン診察室はクラウドサーバでそれぞれ稼働した。本人確認を要する利用登録は来院時に対面で行い、患者のオンライン入室時には保険証の写真撮影とワンタイムパスワードを必須とした。付添者は患者自身が入室許可できるようにした。電子カルテと連携することで、医師はシングルサインオンでき、オンライン診察室の予約も通常診療と同様に管理できる。また、画面共有により同じ画面を見ながら説明できる。また、事前確認用のテスト診察室を準備、管理画面で患者ごとにイベントログも表示できる。
【考察】 一般システムでは特に実現が難しい予約管理を実装し、通常診察の電子カルテ操作から大きく変更することなく、当院が望むオンライン診療が導入できた。今後は、患者の使用環境に起因したトラブルへの対応、診察料の決済方法などが課題になってくると考える。