Japan Association for Medical Informatics

[4-C-2-02] Collaborative translation work for dental/oral-health-related terms in ICD-11 by Japanese Association for Dental Science and Japanese Stomatological Society

*Yoko Kawaguchi1, Hitoshi Kawamata2,1,4, Youji Miyamoto3,1,4 (1. Japanese Association for Dental Science, 2. Dokkyo Medical University, 3. Tokushima University, 4. Japanese Stomatological Society)

Dental/Oral-health-related Terms, ICD-11, Japanese Association for Dental Science, Japanese Stomatological Society

ICD-11ではう蝕、歯周病、不正咬合等の多くの歯科疾患は、消化器の章の中にまとめて配置されている。また、口腔カンジダ症等は感染症の章に、口腔がん等は新生物の章に、歯の破折等は損傷の章など、歯科口腔領域の疾患は様々な章に分散されて配置されている。作業ファイルに書かれていた関連学会としては「歯」が日本歯科医学会、「口」が日本口腔科学会を意味していた。しかし、この分類に沿って2学会が作業を行うのは難しく、また、「歯」「口」と書かれていない歯科口腔関連用語もあった。 46の専門・認定分科会から構成される歯科医学会の中には歯科学術用語委員会があって歯科医学学術用語集の作成等を行っており、この委員会がICDの和訳作業を担当している。口腔科学会の中にはICDの和訳作業を担うICD委員会がある。厚生労働省からの歯科口腔関連用語の和訳作業の依頼は歯科医学会および口腔科学会の2団体あてに来るため、これまで別々に作業を行い、用語の調整を行う機会はなかった。 ICD-11の歯科口腔関連用語に関しては、2つの団体が協力連携して作業をすることが必要と考え、両委員会が合同で和訳作業を行うこととした。最初に歯科口腔関連用語をすべて抜き出し、各委員が翻訳を行ってエクセル表の空白部分をなくしたうえで、歯科医学会を構成する各分科会へそれぞれの専門領域の和訳の確認・修正作業を依頼した。その後、分科会から提出されたデータをもとに合同委員会を開催して、ICD-11の和訳について最終決定を行った。 なお、元データが記載されているファイルはそのままでは作業が行いにくかったので、歯科口腔関連用語を各章ごとに抜き出して、歯科作業用の別ファイルを作成し、そのうえに修正案やコメントを自由に書き込む形で和訳作業を実施した。最終的に合同委員会で決定した和訳を、ICD-11の元データに書き込む形で和訳作業を完成させて提出を行った。