[4-D-2-04] 既存の院内医療情報連携におけるFHIRの活用手法の検討 - 特に画像検査オーダ周りについて
多くの院内情報システムではオーダリングシステムから発出されるオーダ情報を起点とし、その後、部門で関連した医療情報が発生する。これらは、それぞれのシステムで独自のデータ構造を持っており、データ項目は共通項が多いが必ずしも標準化されていない。 例えば画像検査周りでは画像情報の取り扱いにDICOMが標準規格として広く利用されており、これを用いてVender Neutral Archive (VNA)の概念も広がってきているが、一方で関連情報を管理する放射線部門システム(RIS)やレポートシステムにおける情報はシステム特有の管理が行われており、情報の二次利用において様々な制約が発生する。近年では医療被ばくやレポート記述内容に関連する情報管理の在り方も問題になっているが、ベンダー独自のデータ仕様が情報利用の障壁になりうる状況である。
これらの情報をFHIRリソースで表現できれば関連する情報から被ばく管理やレポート内重要所見の注意喚起等への応用も容易となり、短期間に環境を整えることが可能となると考えられる。NeXEHRS研究会のHL7 FHIR 日本実装WGによるJP COREではDICOMとの関連付けになるImagingStudyやレポートの連携を行うDiagnosticReportなどのリソース定義を本邦のユースケースを想定したうえで編纂した。現在はオーダ情報の取り扱いに関連するリソースの整理および定義を行っているが、既に構築されたシステム間連携においてFHIRを導入することのメリット、デメリットを整理しつつ、既存の環境と調和のとれたFHIR環境の実装方法を検討している。本シンポジウムでは院内システム間での情報連携におけるFHIRの有用性と課題について議論する。
これらの情報をFHIRリソースで表現できれば関連する情報から被ばく管理やレポート内重要所見の注意喚起等への応用も容易となり、短期間に環境を整えることが可能となると考えられる。NeXEHRS研究会のHL7 FHIR 日本実装WGによるJP COREではDICOMとの関連付けになるImagingStudyやレポートの連携を行うDiagnosticReportなどのリソース定義を本邦のユースケースを想定したうえで編纂した。現在はオーダ情報の取り扱いに関連するリソースの整理および定義を行っているが、既に構築されたシステム間連携においてFHIRを導入することのメリット、デメリットを整理しつつ、既存の環境と調和のとれたFHIR環境の実装方法を検討している。本シンポジウムでは院内システム間での情報連携におけるFHIRの有用性と課題について議論する。